母の子育て時代から!すでに子供を産む人数が減っていたのでは?

私の両親が結婚したのは、昭和39年の東京オリンピックの開催された年でした。そして私、妹を設けました。

私の両親は、それぞれの実家から出て、独立して一軒家に住み始めました。父は次男だったため、長男みたいに家を継ぐ必要がなかったからです。

勿論大家族ではありませんでしたから、母1人で家事や子育てをこなしてたわけです。でも母が私を育てていた頃から、すでに「核家族化」が始まっていたと言えるのではないでしょうか?

私自身、物心ついた時から祖父母と同居だったわけではありませんので、日曜日や夏休み、冬休みなどに祖父母の所(母の実家)によく遊びに行ったものでした。母の実家では、母の兄(私の叔父)が長男でしたので、家の後を継いでいました。祖父母とは同居であり、まさしく大家族でした。

私が子供時代の時はそんなに出生率のことなど全然考えたことはありませんでしたが、この頃近所でもそれぞれ子供の数は2~3人の世帯が多かったです。親世代の様に5人以上の兄弟はいるって所は1件もありませんでした。

ですから母が私を育ててた時代から、子供の数が減っていたのではないか?と思っていました。でも昭和40年代以降の出生率は下がってたわけではなく、寧ろ上昇傾向にありました。

ですが出生率が上がってる割には、親世代から子供を産む人数が徐々に少なくなって来たことは確かに言えることです。その理由は何といっても、大家族から核家族化に世帯が変化しつつあったからです。

両親や祖父母世代の様に、沢山兄弟がいて、大きい兄や姉が小さい弟や妹の面倒を見るのが当たり前の時代はもう終わりを告げていた、とも言えます。独立した世帯ではとても子供を沢山産める環境ではありません。それは現代でも言えることです。

おじいさん、おばあさんがいない世帯では、子育てはどうしても母親1人に重く責任がのしかかってきます。まして母の若い時代は現代の様にとも稼ぎという訳にもいかず、殆どの世帯が母1人で子育てや家事をこなしていたのです。

昭和時代の父、母は「男は外で仕事、女は家庭を守る」のが常に風習でしたからね。

大家族でなくなると、とたんに子供を産む人数が減ってもおかしくないと言えます。誰の助けも得られない訳ですから、他のことにも手が回りません。それは当然のことです。

でも兄弟数が少なくても、近所の遊び相手には困りませんでした。外に一歩出れば、誰かしら遊んでいましたからね。私の子供時代は本当に幼馴染が多くて、毎日学校が終わってからも近くの公園で遊んでいたものです。

私の幼馴染たちも殆ど2人、3人兄弟、姉妹が多かったです。一番多くて4人の所がありました。1人っ子はいるにはいましたが、数にしては少なかったです。

ですから私の親世代から子供を産む数が減ってきたのは、大家族から独立して夫婦2人だけの世帯が多くなって来たからです。

それをきっかけに、どんどん核家族化が進みましたが、出生率は上昇していきました。