高齢者が増えれば増えるほど!若い世代の年金負担が重くなるのだ

0~14歳までの子供人口が65歳以上の高齢者人口を下回ったのは、2000年代以降に入ってからでした。その後もますます少子高齢化には歯止めが効きません。

少子化が進めば進むほど、若手の働き手が少なくなるどころか、今までとは違って不利な条件が重なっていくばかりです。

まず一番の不安要素は何といっても年金です。65歳以上の高齢者が今毎月安心して受けとれるのは、20歳~60歳までの働きさがりの人達が一生懸命仕事を持ちながら、厚生年金、あるいは国民年金を支払っているお蔭です。これは正社員から非正規など関係ありません。

今のところはまだ安泰かのように見えますが、でももう国から出る年金も加速する高齢化でパンパンになってくるのはそう遠いことでもありません。

特に自営業などは毎月国民年金を支払ってるわけですが、厚生年金とは違って、保険料が毎年どんどん上がってきました。夫婦で国民年金を支払うと、約35,000円です。

国民年金はやたらと保険料が高くて、いざ65歳になって受給資格を得ると毎月貰えるのは、1人分のおこずかいの額程度にしか過ぎません。ですから将来少しでも多く貰えるようにするには、「国民年金基金」に加入する必要があります。

この「国民年金基金」は毎月支払う国民年金とは別に保険料を支払わなくてはなりません。でもこの制度は若いうちから加入して置くと、保険料が安いのでお得です。例えば20代で加入するのと、50代で加入するのとでは、保険料が全然違います。

つまり、年齢が高くなればなるほど保険料も高くなっていくのです。「国民年金基金」こそが本当の自分に対する老後の積立金と言えます。今現在20代の若い人達で、国民年金を支払っている方々にはお勧めです。

さて、高齢者人口が増えて行くことで、若い世代の年金負担がますます重くなっていくのはもうだいぶ前から分かっていました。私の長男、長女も20歳を過ぎて、社会人になり、勿論福利厚生には加入してますが、特に長男は「もう俺たちが年金貰えるなんてあり得ない、自分たちが65歳になったらもう年金って制度や言葉もなくなるんじゃないか。」と懸念しています。

それに「今の高齢者のために働くだけ働いて年金おさめてるのに、何だか納得出来ない。」とも言っています。正直若者たちはこれから向かってくるこの年金負担にいささか不安な声をあげているのです。

「毎月貰う給料が半額以上ごっそり年金で取られるのではないか?」「もし非正規のままだったら収入が安定してないので、年金のために給料がゼロに近くなるのでは?」などです。

そこまで若い世代が追い詰められてしまったら、一体どうなるでしょう?1人暮らしや既婚者などもう生活出来なくなってしまいます。

若い世代の抱える大きな負担は何も年金だけではありません。介護保険も不安要素になっています。現在は40歳以上から介護保険の支払い義務は発生していますが、これも近い将来20代、30代からの支払い義務が発生する可能性大です。

いえそれ以上に年齢問わず収入のある人達全員対象ってことにもなりかねません。例えば10代の高校生のアルバイトから大学生のアルバイトまでもが介護保険を支払うことも否定は出来ません。

若い世代は高齢者が増え続けて行く一方で、支払う年金の重荷をどんどん背負っていく羽目となり、本当に不利な条件です。日本政府がどう対応するのかがカギです。

これから本当の高齢者の年金を支えて行くのは、バブル絶頂期~崩壊後の時代の昭和60年(1985年)~平成10年(1998年)生まれの若者世代だと私個人そう思っています。